ゴルフボールは使用する種類によって弾道や飛距離が変わります。
そしてその違いがスコアにも直結するので、ゴルフにおいてボールはとても重要なアイテムです。
しかし初心者のうちはその「違い」を実感することが難しいと思います。それでも、ゴルフボールはレベルによって最適なタイプがあり、初心者なら初心者に合ったボールを使うことがおすすめです。
そこで今回は、「ゴルフボールの選び方」と、「初心者におすすめのゴルフボール5選」をご紹介します。
ゴルフボールの特徴と種類を知ることで、自分に最適なボールが分かり、今後のベストスコア更新も期待できますよ!ぜひ最後までお読みいただき、ゴルフボール選びの参考にしてみてください。
それではスタートです!
- ゴルフボールの規格と種類
- 初心者向けゴルフボールの選び方
- 初心者におすすめのゴルフボール
ゴルフボールの規格と種類
はじめに「ゴルフボールの規格と種類」についてご紹介します!
ゴルフボールの規格
ゴルフボールは「ゴルフ規則」によって規格が定められています。
規格から外れたボールを使用すると、規定違反となってしまいます。
- 直径:42.67mm以上
- 重量:45.93g以下
ゴルフボールの種類
ゴルフボールには3つの種類があります。
- ディスタンス系
- スピン系
- 第3系(バランス型)
種類 | 特徴 | おすすめタイプ |
ディスタンス系 | ・コア部分が柔らかい ・反発力が高い ・飛距離性能が高い | ・飛距離を求める方 ・左右の曲がりを抑えたい方 ・主に初心者 |
スピン系 | ・コア部分が硬い ・スピン性能が高い ・距離のコントロールがしやすい | ・距離感を重視する方 ・グリーンで止めたい方 ・主に中上級者 |
第3系 (バランス型) | ・コアとカバー部共に柔らかい ・飛距離性能とスピン性能の バランスがいい | ・ティーショットの飛距離と アプローチの距離感のバランス を求める方 |
ディスタンス系:飛距離重視タイプ
ディスタンス系は「飛距離性能が高いタイプ」のゴルフボールです。
特徴
ディスタンス系のゴルフボールは「コアが柔らかく」「カバーが硬い」仕様になっています。この作りによって反発力が高まり、スピンがかかり過ぎずにボールが遠くに飛びやすくなります。
長所
スピンがかかり過ぎないため直進性が高まり、左右への曲がりが少なくなります。結果、スライスやフックなどのミスが軽減されます。
短所
ただ、グリーン上に落ちたボールはスピン量が少ないため止まりにくくなります。そのため、短い距離の計算が難しくなるという弱点を持っています。
おすすめしたいゴルファー
ディスタンス系は、ティーショットで飛距離を求めるゴルファーや、左右の曲がりを軽減させたい初心者におすすめのゴルフボールです。
スピン系:距離感重視タイプ
スピン系は「距離をコントロールしやすいタイプ」のゴルフボールです。
特徴
スピン系のゴルフボールは「コアが硬く」「カバーが柔らかい」仕様になっています。この作りによって、インパクトでボールがクラブフェースに触れる時間が増え、その分スピンがかかりやすくなります。
長所
スピン量が増えることによって距離をコントロールしやすくなり、さらにはグリーンに直接乗ったボールがその場で止まりやすくなります。
短所
ただ、スピン量が多くなると飛距離性能は落ち、左右にも曲がりやすくなるという弱点を持っています。
おすすめしたいゴルファー
スピン系は、アイアンやアプローチでの距離感を重視するゴルファーにおすすめのゴルフボールです。
第3系:飛距離と距離感のバランス型
第3系は「飛距離性能と距離のコントロール性能を、バランス良く兼ね備えたタイプ」のゴルフボールです。
特徴
第3系のゴルフボールは「コア・カバー共に柔らかい」仕様になっています。この作りによって反発力を生むと同時に、スピン性能も高まります。
長所
ディスタンス系とスピン系の特徴を兼ね備えたバランス型は、ティーショットでの飛距離が期待でき、アプローチでは距離感が掴みやすくなります。
短所
バランスが良いという反面、どちらの性能にも特化しきれていないという弱点を持っています。
おすすめしたいゴルファー
第3系は、飛距離と距離感のバランスを保ちたいゴルファーにおすすめのゴルフボールです。
ゴルフボールは、スピンが少ないほど遠くに飛び、スピン量が多いと止まりやすくなります。
上記のポイントを知っておくだけでも、ゴルフの理解度は高まりますよ^^
初心者向けゴルフボールの選び方 【5ポイント】
それでは「ボールの選び方」をご紹介します!
ゴルフボールはレベルやゴルフスタイルによって最適な種類が変わります。選び方のポイントを知って、自分に合ったボールを見つけていきましょう。
ゴルフボールは5つの方法で選ぶことができます。
- ゴルフスタイルで選ぶ
- ヘッドスピードに合わせて選ぶ
- ピース数(構造)で選ぶ
- 価格で選ぶ
- 新品か中古かで選ぶ
ゴルフスタイルで選ぶ
ゴルフボールを選ぶ1つ目の方法は「ゴルフスタイルで選ぶ」ことです。
ボールの種類
ゴルフボールには「ディスタンス系」「スピン系」「第3系」の3つの種類があります。
- ディスタンス系:飛距離重視
- スピン系:コントロール重視
- 第3系:飛距離と距離感のバランス重視
種類別おすすめゴルファー
ドライバーやアイアンでの飛距離を稼ぎたいゴルファーはディスタンス系、アプローチでの距離感を求めるゴルファーにはスピン系、その両方のバランスを取りたいゴルファーには第3系がおすすめです。
選び方
一般的に初心者のうちは飛距離を重視し、レベルが中上級と上がってきたらコントロールを重視していくようになります。3種類のボールの特徴を踏まえ、自分のゴルフスタイルに合ったタイプのボールを選んでいきましょう。
初心者のうちは、ディスタンス系がおすすめです。
まずはドライバーで飛距離を稼ぎましょう!
スピン量が少なくて直進性が高く、左右への曲がりも軽減されて打ちやすいですよ^^
▼ドライバーの選び方については以下の記事で詳しくご紹介しています▼
ヘッドスピードに合わせて選ぶ
ゴルフボールを選ぶ2つ目の方法は「ヘッドスピードに合わせて選ぶ」ことです。
ヘッドスピードと硬さの関係
最適なボールを選ぶには、
- ヘッドスピード
- ボールの硬さ
この2つの関係性が重要です。
インパクトでボールがどう反発するかによってスピン量が決まり、その結果「飛距離」や「弾道」が変わります。一般的に「ヘッドスピードが速ければ硬いボール、遅ければ柔らかいボール」が適正と言われています。
推奨ヘッドスピード
ゴルフボールには「推奨ヘッドスピード」が設定されています。自分のヘッドスピードに合うタイプを使用することで、ボールの特性を最大限に発揮することが可能です。
推奨ヘッドスピードは、ボールのスペック表や商品の箱に明記されています。自分のヘッドスピードに適した範囲のボールを選んでください!
ヘッドスピードはゴルフショップの試打で計測する以外に、ドライバーの飛距離を「5.5」で割るとおおよそのヘッドスピードが算出できます。
(例)ドライバーの飛距離240ヤードの場合
240ヤード÷5.5=ヘッドスピード44
ピース数(構造)で選ぶ
ゴルフボールを選ぶ3つ目の方法は「ピース数(構造)で選ぶ」ことです。
複数の層
ゴルフボールは複数の層によって形成されています。それぞれの層の硬さや素材によって「反発性」「スピン量」「打感」といったボールの特性が変わります。
一般的に多層構造になる程、ボールの性能が上がると言われています。
- 2層構造:2ピース
- 3層構造:3ピース
- 4層構造:4ピース
- 5層構造:5ピース
飛んで止まる理由
ヘッドスピードや使用するクラブによって反応する層が変わり、「飛んで止まる」といったバランスが取れるのは、こうした多層構造が理由です。ただし、ピース数が多いからといってその分だけ飛距離が増すわけではありません。
打ちっ放しなどの練習場では、耐久性を重視した1ピースや2ピースのボールが採用されています。
練習の時とラウンドの飛距離や弾道が違うのはそのためです。
価格で選ぶ
ゴルフボールを選ぶ4つ目の方法は「価格で選ぶ」ことです。
ゴルフボールの価格
ゴルフボールの価格は、
- 材質
- 構造
- 製作時間
などの要因で変わります。
価格帯は「1ダース¥1,500〜¥6,000程度」まで幅広くあります。
自分に適したボール
必ずしも高価格のボールがみんなに最適とは限りません。自分に適したボールとは、自分の目的を達成できるボールです。このことを頭に入れてボールを選んでください^^
予算を決める
初心者の場合、ショットが安定せずに左右に曲がることが多く、OBなどでボールを紛失してしまうケースが増えてしまいます。
もちろん良質なボールを使う方が好結果に繋がりやすいとは言えますが、ボールの特性を発揮しきれないうちは、予算を決めてボールを選ぶこともひとつの方法です。
▼初期費用を抑えるポイントについては以下の記事で詳しくご紹介しています▼
新品か中古かで選ぶ
ゴルフボールを選ぶ5つ目の方法は「新品か中古かで選ぶ」ことです。
ゴルフボールは新品と中古の2種類が販売されています。
新品のメリットとデメリット
新品のボールはダメージがないため、飛距離性能や最適なスピン量が期待でき、本来持っている特性を100%発揮することができます。使用上はメリットしかありませんが、中古品に比べて価格は高く、紛失時の痛手が大きくなります。
中古品のメリットとデメリット
中古品は傷や消耗によって本来の特性を活かしきれませんが、それでも初心者がラウンドを楽しむには十分なレベルです。初心者は紛失が多いため、中古品はコストパフォーマンスのメリットが大きいでしょう。
費用負担が少ない選び方
ゴルフデビューから5ラウンドぐらいは中古品を使い、レベルが上がってスコアアップを目指し始めた時に新品を使用していくこともおすすめです。これは、費用負担が少ない選び方としてひとつの方法です。
ゴルフボールは「構造」や「硬さ」など、いろいろな要素が絡み合って出来上がっていることがわかっていただけたと思います。
それぞれの特徴を知って、今のレベルや目的に合った最適なボールを選んでみてください^^
初心者におすすめのゴルフボール 【5選】
ここで「初心者におすすめのゴルフボール」を5選ご紹介します!
初心者におすすめのゴルフボール 5選
ディスタンス系をメインに、コストパフォーマンスにも優れた商品をピックアップしました。
中古品も含めてぜひ参考にしてみてください!
① HONMA D1 2020年モデル
性能とコスパのバランスが最強の初心者向けゴルフボール
反発力の高いラバーコアが飛距離性能を上げる初心者向きゴルフボール『D1 2020年モデル』。
高品質なカバー素材がスピン量を適度に抑え、左右の曲がりも軽減した直進性の高さが魅力。
高い性能とリーズナブルな価格が嬉しい、初心者におすすめのゴルフボールです。
構造 | 2ピース |
タイプ | ディスタンス系 |
推奨ヘッドスピード | 全領域 |
ディンプル数 | 368 |
ボールナンバー | 1・2・3・5 |
価格(税込) | ¥1,980 |
公式サイト | 本間ゴルフ(HONMA) |
② テーラーメイド 2020 ディスタンス+ソフト
飛距離を求める初心者ゴルファーにおすすめ!
「高初速」「低スピン」「高弾道」「ソフトな打感」を兼ね備えた飛距離特化型ゴルフボール『2020 ディスタンス+ソフト』。
空気抵抗を抑えた設計が飛距離アップを実現します。柔らかな素材のカバーが生む優しい打感も魅力。
コストパフォーマンスにも優れた初心者におすすめのゴルフボールです。
構造 | 2ピース |
タイプ | ディスタンス系 |
推奨ヘッドスピード | 全領域 |
ディンプル数 | 342 |
ボールナンバー | 0・1・2・3 |
価格(税込) | ¥1,980 |
公式サイト | テーラーメイド |
③ キャスコ KIRA STAR 2
コースでキラめく女性用ゴルフボール!
明るさとフィーリングの良さを兼ね備えた、女性初心者向けゴルフボールの『KIRA STAR 2』。
大きなコアが反発力を高め、高弾道で抜群の飛距離性能を発揮します。また、高輝度のKIRAカバーが最高の見やすさを実現しました。
明るくゴルフを楽しみたい、女性ゴルファーにおすすめのゴルフボールです。
構造 | 2ピース |
タイプ | ディスタンス系 |
推奨ヘッドスピード | 25〜40m/s |
ディンプル数 | 392 |
ボールナンバー | – |
価格(税込) | オープン価格 |
公式サイト | キャスコ |
④ Wilson BEAR4
力のない女性でも楽に飛ばせる!
ソフトな打感でやさしく飛ばせる女性用ゴルフボール『Wilson BEAR4 』。
高反発のカバーが抜群の飛距離性能を発揮します。女性のスイングに最適な硬さは距離のコントロール性能を上げ、ソフトなフィーリングと共に最高のアプローチを演出。
初心者の女性や、シニアのゴルファーにもおすすめのゴルフボールです。
構造 | 2ピース |
タイプ | ディスタンス系 |
推奨ヘッドスピード | 40m/s以下 |
ディンプル数 | 392 |
ボールナンバー | 1・3・7 |
価格(税込) | オープン価格 |
公式サイト | ウィルソン |
⑤ 高品質ロストボール
機能性に問題なし!
初心者ゴルファーには高品質なロストボールもおすすめです。
ロストボールとは、OBや池ぽちゃなどでロストしたボールをゴルフ場の許可を得て回収し、洗浄したうえで消耗度合いによって選別されたボールのことです。
回収業者の基準でレベル分けされ、Sランクなどの上質なボールは中古品とは言え十分にゴルフを楽しめるグレードが確保されています。
コストパフォーマンスに優れているので、ボールを失くしやすい初心者ゴルファーにおすすめしたいゴルフボールです!
▼ゴルフ用品なら有賀園ゴルフのオンラインショップが安くてお得です!▼
【Q&A】ゴルフボールについて
最後に、これまで「ゴルフボール」について初心者の方から質問を受けたことをQ&A形式でご紹介します!
- ボールの特徴を一番感じられるショットは何ですか?
- ボールの凹みにはどんな意味がありますか?
- カラーボールの特徴を教えてください!
ボールの特徴を一番感じられるショットは何ですか?
ゴルフボールの違いがよく分かるのは、「ドライバーショット」と「50ヤードほどの短いアプローチショット」です。
ゴルフボールは種類によって「飛距離」と「スピン量」が変わります。
初心者のうちはその違いがわかりづらいかもしれませんが、レベルが上がるとドライバーの飛距離や、アプローチでの止まり具合の違いを実感できるでしょう!
是非いろいろなボールを打ち比べてみてください^^
▼ウェッジの選び方については以下の記事で詳しくご紹介しています▼
ボールの凹みにはどんな意味がありますか?
ゴルフボールの表面にある小さなボコボコのことを「ディンプル」と言います。
ゴルフボールはディンプルの「形状」「深さ」「数量」によって空気抵抗が変わり、弾道やスピン量に影響を及ぼします。
最近のゴルフボールは300〜400程度のデュンプル数が主流で、今もなお各メーカーによってさまざまな研究開発が行われています。
カラーボールの特徴を教えてください!
以前のゴルフボールは、白1色しかありませんでした。
しかし最近では、オレンジやピンクといったカラーボールが登場し、トッププロからアマチュアまでたくさんのゴルファーが愛用しています。
そんなカラーボールは、見やすくて探しやすいのが特徴です。
芝の上でも映えるカラーリングはロストボールの確率も減り、経済的にもメリットです。
可愛らしさも魅力で、カラーボールはカジュアルに楽しむ女性ゴルファーに特に人気となっています^^
まとめ
今回は「ゴルフボールの選び方」を5つのポイントに分けてご紹介しました。
- ゴルフスタイルで選ぶ
- ヘッドスピードに合わせて選ぶ
- ピース数(構造)で選ぶ
- 価格で選ぶ
- 新品か中古かで選ぶ
ゴルフボールはさまざま構造や種類の中から、レベルや目的に合ったタイプを使うことが重要です。
今回ご紹介した選び方を参考にしていただくことで、今の自分に最適なボールを選ぶことができ、スコアアップも期待できます!
ゴルフボール選びの迷いをなくし、飛距離アップや思い通りのアプローチを実感していただけたら嬉しいです^^
最後までお読みいただき、ありがとうございました!