「パターを制するものはゴルフを制する」
こんな言葉があるほどパターはスコアに直結します。
しかし打ちやすいパターの選び方って難しくないですか?
実はパターには、初心者が打ちやすいタイプとそうでないタイプが存在します。自分に合ったパターを見つけるためには、パターの種類と重要性を知るところから始めていきましょう。
そこで今回は、打ちやすいパターを手に入れるための「パターの選び方」を5ステップでご紹介します。
パターの選び方を知ることで、「狙ったところに狙った強さ」で打てる最高のパターに出会えます。ぜひ最後までお読みいただき、パター選びの参考にしてみてください!
それではスタートです!
- パターの役割と重要性
- 初心者向けパターの選び方
- 初心者におすすめのパター
- パター上達グッズ
- グリップ交換について
パターの役割と重要性
はじめに「パターの役割と重要性」についてご説明します!
ゴルフクラブは「ウッド」「アイアン」「パター」の3種類に分かれます。パター以外のクラブはボールを上げることを目的にしますが、パターだけは「ボールを転がす」ために使用します。
この特徴を頭に入れながら、パターの役割と重要性をご確認ください。
パターの役割
パター最大の役割は「カップにボールを入れる」ことです。
パッティングの目標
「グリーンに乗せたら2回で入れる」、これがパッティングの目標になります。よく「2パットが基本」と呼ばれるのはこのことです。
パターの意外な役割
パターは主にグリーン上で使用することが多いですが、グリーン周りからのアプローチとしても有効です。特に初心者はウェッジでアプローチするよりも、パターを使った方が確実にカップへ寄せられことが多いです。
ボールを浮かせる必要がない時には、グリーン周りからでも積極的にパターを使うことをおすすめします。ボールの状況に応じてクラブを選択していきましょう。
- 打球方向にバンカーがない
- ボールがフェアウェイにある
- グリーンまで10ヤード以内
アプローチの際に、目の前にバンカーや池がある時はボールを浮かせないといけません。
そうした状況下ではウェッジを使いましょう!
▼ウェッジの選び方については以下の記事で詳しくご紹介しています▼
パターの重要性
パターはスコアに直結します。パターの基本である「2パット」が実践できた時、スコアは「約25%以上がパター数」になることがほとんどです。
ゴルフは「300ヤードのドライバーショット」も「30cmのパッティング」も同じ1打。その分緊張も高まり、メンタル面の強さも必要になります。こうしたゲーム性もゴルフの魅力のひとつです。
ゴルフのスコアメイクにおいてパターはとても重要です!
パター選びは大切ですね^^
【初心者向け】パターの選び方 5ステップ
それでは「初心者向けパターの選び方」を5ステップでご紹介します!
- ヘッド形状:ピン型がおすすめ
- ネック形状:クランクネックがおすすめ
- 長さ:身長と構え方で決める
- グリップ:ヘッド形状との相性がポイント
- フィーリング:感覚を大切にする
① ヘッド形状:初心者にはピン型がおすすめ
パターの選び方、ステップ①は「ヘッド形状」の選択です。
パターのヘッド形状は大きく分けて4種類あります。
- ピン型
- マレット型
- ネオマレット型
- L字型
ピン型
ピン型は「面長で長方形に近い」形状をしています。ヘッドの先端と根元の2箇所に重心があり、フェース裏の真ん中部分を削ることで、芯を外しても面がブレにくい構造となっています。
- ヘッドの開閉がしやすい
- フェースのコントロールがしやすい
- 目標に対して直角に構えやすい
- 芯を外すとフェース面がブレやすい
- フェースを開閉しにくい
ピン型は「方向性」と「距離感」のバランスがいい、初心者向けのヘッド形状です。
マレット型
マレット型は「かまぼこ型」の形状をしています。ヘッドが大きく重心が後方にあるため、フェース面がブレにくく、ストロークが安定します。
- フェース面がブレにくい
- 方向が安定する
- ボールが転がりやすい
- フェースの開閉がしにくい
- 操作性が低い
- 短いパットの距離感が出しづらい
マレット型は「直進性が高い」ので、ストロークが安定しない人におすすめのヘッド形状です。
ネオマレット型
ネオマレット型は「マレット型よりも大きなヘッド」をしています。その形状は種類もさまざまです。ネオマレット型は高い慣性モーメントで、直進性と方向性に優れています。
慣性モーメントとは「物体の回転のしやすさ」のことです。
ヘッドの慣性モーメントが高いとインパクト時のブレが少なくなり、結果、ストロークが安定します。
- 直進性が高い
- 方向が安定しやすい
- 芯が広くてミスに強い
- ストロークの強弱がつけづらい
- 短いパットの距離感が出しづらい
ネオマレット型は、真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出すパッティングスタイルのゴルファーにおすすめのヘッド形状です。
L字型
L字型は「ヘッドの手前側の端にシャフトが付いている」パターです。フェースとシャフトの位置関係や、芯の位置がアイアンと同じ構造のため、アプローチ感覚でパッティングすることができます。
- フェースの開閉がしやすい
- 操作性が高い
- アプローチ感覚で打てる
- フェースコントロールが難しい
- 芯に当てることが難しい
L字型は初心者には操作が難しく、感覚重視の上級者向けパターです。
タイプ | おすすめ度 | 特徴 | 向いているタイプ |
ピン型 | ◎ | フェースの開閉がしやすい | 直進性と距離感のバランスを重視 |
マレット型 | ◯ | ストロークが安定しミスにも寛容 | ミスに寛容で方向性を重視 |
ネオマレット型 | ◯ | 振り子の原理で振れ直進性が高い | 距離感よりも直進性を重視 |
L字型 | △ | アプローチの感覚で打てる | 繊細な距離感と感覚を重視 |
初心者には「ピン型」をおすすめします!
ピン型は「直進性と距離感」のバランスがよく、パターの基本が身につけやすいヘッド形状です。ピン型を使ってパッティングスタイルが見えてきたら、マレット型やネオマレット型も試して、自分に合うパターを確立していきましょう^^
② ネック形状:初心者にはクランクネックがおすすめ
パターの選び方、ステップ②は「ネック形状」の選択です。
パターのネック形状は大きく分けて3種類あります。
- クランクネック
- ベントネック
- センターシャフト
クランクネック
クランクネックは「ネックがシャフト軸よりも右側(オフセット)」にあるネック形状です。ボールを打ち出す際にフェースがシャフトよりも遅れて出てくるので、ボールのつかまりが良くなります。
フェースの開閉もしやすく、ピン型パターに多く採用され、重心位置が高いので、フェースの上部で打つタイプのゴルファーに向いています。クランクネックはストロークが安定し、初心者におすすめのネック形状です。
ベントネック
ベントネックは「シャフトをそのまま湾曲させた」ネック形状です。構えた位置からフェース面が見やすく、低重心のため直進性が高いので、ストロークが安定します。
ボールのつかまりも良く、右方向へ転がるミスに強いのが特徴です。ベントネックは重心位置が低いので、フェースの上部で打つタイプの人におすすめのネック形状です。
センターシャフト
センターシャフトは「ヘッドの中央に真っ直ぐシャフトが付いている」パターです。重心距離とオフセットが少ないため、操作性には優れていますが、芯にうまくヒットしないとフェースがブレてミスの確率が高くなります。
毎回安定したストロークが求められ、芯を外さない技術が必要になるので、上級者向きのタイプです。
タイプ | おすすめ度 | 特徴 | 向いている方 |
クランクネック | ◎ | フェースの開閉がしやすい | 安定したストロークを求める方 |
ベントネック | ◯ | ボールのつかまりが良い | 右方向への転がりを抑えたい方 |
センターシャフト | △ | 操作性に優れている | 繊細な距離感を求める方 |
初心者には「クランクネック」をおすすめします!
ミスへの寛容性も高く、ボールのつかまりの良さも感じることができるので、安定したストロークを実現できますよ^^
③ 長さ:パターの長さは身長と構え方で決める
パターの選び方、ステップ③は「長さ」の選択です。
長さの基準
パターの長さは「身長と構え方」を基準に選択することができます。長さの単位は「インチ」です。基準を表でまとめました。一般的な数値としてご確認ください。
身長 | 構えの前傾が浅い | 構えの前傾が深い |
150cm | 32インチ | 31インチ |
160cm | 33インチ | 32インチ |
170cm | 34インチ | 33インチ |
180cm | 35インチ | 34インチ |
長さの違いによる打ちやすさ
パターは長い方がロングパットが打ちやすく、短い方がショートパットが打ちやすいと言われています。
ただしこれは一般論です。人それぞれ「打ち方」や「感覚」がありますので、実際に打って自分に合う長さを見つけていきましょう!
パターの長さは「構えやすくて」「ボールの軌道がイメージしやすい」サイズを選んでください!
④ グリップ:ヘッド形状との相性がポイント
パターの選び方、ステップ④は「グリップ」の選択です。
グリップは交換可能
パターの購入時にはグリップが既に付いていますので、その時点でグリップを選択することはありません。しかし、劣化した時やフィーリングを変えたい時には、新しいグリップに交換することができます。
選ぶ主な基準は太さ
グリップは「長さ」や「素材」の違いがありますが、選ぶ基準は主に「太さ」です。太さは3種類に分けられます。グリップの太さはヘッド形状との相性がポイントとなりますので、一般的に推奨される組み合わせをご紹介します。
- SLIM (細め):ピン型、L字型
- MID (普通):ピン型、マレット型
- JUNBO (太め):ネオマレット型
グリップの太さは感覚も大切です。グリップ交換は自分でも簡単にできますので、いろいろなグリップを試して「打ちやすい」と感じる組み合わせを見つけていきましょう。
⑤ フィーリング:パターは感覚が大切です
パターの選び方、ステップ⑤は「フィーリング」です。
感覚を研ぎ澄まそう
パターは他のクラブに比べて「感覚」を重視して選ぶことが大切です。良いパターとは「狙ったところに狙った強さで打てるパター」です。この結果が出しやすいパターであれば、結局どんな形状や長さのパターでも、その人にとっては「打ちやすいパター」と言えます。
直感を信じよう
構えた時の安心感や、軌道のイメージがしやすいパターは、はじめて持った瞬間に感じることが多くあります。パター選びはこうした「直感」も大切にしてください。
パターの種類や特徴を知った上で、最後は自分の感覚を信じて選びましょう!
ゴルフショップではパターが試打できます!
実際にボールを転がすと、ヘッド形状やネックの違いを感じ、自分の打ちやすいタイプが分かりますよ^^
初心者におすすめのパター7選
ここで「初心者におすすめのパター」をご紹介します!
初心者におすすめのパターを形状別に7機種ピックアップしました。
ピン型
ピン型パターのおすすめは3機種です。
ピン ANSWER2
ミスヒットに強い!
参考価格 ¥30,000前後
安定した転がりを実現してくれる初心者にもやさしいピン型パター。
目標に構えやすくて打感も抜群です!
メーカー | ピン | 商品名 | ANSWER2 |
ヘッド重量 | 350g | ロフト角 | 3度 |
長さ | 34インチ(標準) | 備考 | カスタム長さ対応 31〜36インチ |
テーラーメイド TPコレクション SOTO クランクネック
シンプルな初心者向きパター!
参考価格 ¥27,000前後
シンプルなヘッドと心地よい打感のピン型パター。
初心者でも操作がしやすく、ミスの寛容性が高い初心者向きのやさしいパターです!
メーカー | テーラーメイド | 商品名 | TPコレクション SOTO クランクネック |
ヘッド重量 | – | ロフト角 | 3度 |
長さ | 33・34インチ | 備考 | – |
ピン レディース Gle2 ANSWER
女性初心者向け!
参考価格 ¥27,000前後
ソフトな打感で距離感が安定するピン型レディース用パター。
ミスに強いので、パターが苦手な女性にもおすすめの1本です!
メーカー | ピン | 商品名 | Gle2 ANSWER |
ヘッド重量 | 345g | ロフト角 | 3度 |
長さ | 31・32・33インチ | 備考 | カスタム長さ対応 31〜36インチ |
マレット型
マレット型パターのおすすめは2機種です。
ピン DS72
真っ直ぐ打てる!
参考価格 ¥30,000前後
フェースのブレが少ないマレット型パター。
直進性が高く、構えた時に安心感が抜群の初心者向きパターです!
メーカー | ピン | 商品名 | DS72 |
ヘッド重量 | 360g | ロフト角 | 3度 |
長さ | 34インチ(標準) | 備考 | カスタム長さ対応 31〜36インチ |
ピン レディース Gle2 SHEA
直進性抜群!
参考価格 ¥29,000前後
ピン独自のフェース溝が、安定したパッティングを可能にするマレット型パター。
方向性が安定し、繊細な距離感もイメージしやすい初心者向けのレディース用パターです!
メーカー | ピン | 商品名 | Gle2 SHEA |
ヘッド重量 | 350g | ロフト角 | 3度 |
長さ | 32・33インチ | 備考 | – |
ネオマレット型
ネオマレット型パターのおすすめは2機種です。
オデッセイ ホワイトホット OG 2-BALL
フェースがブレない!
参考価格 ¥20,000前後
ソフトな打感で直進性の高い、初心者向けネオマレット型パター。
ボールのラインをイメージしやすいヘッドが、パットの楽しさを教えてくれます!
メーカー | オデッセイ | 商品名 | ホワイトホット OG 2-BALL |
ヘッド重量 | – | ロフト角 | 3度 |
長さ | 33・34インチ | 備考 | – |
オデッセイ STROKE LAB R-LINE ARROW PSTL
ネオマレットの王道!
参考価格 ¥15,000前後
高慣性モーメントで手の動きを抑制してくれるネオマレット型パター。
ストロークが安定し、距離感も出しやすい初心者向けパターです!
メーカー | オデッセイ | 商品名 | STROKE LAB R-LINE ARROW |
ヘッド重量 | – | ロフト角 | 3度 |
長さ | 33・34・35インチ | 備考 | – |
パター上達グッズとグリップ交換アイテム
ここで「パターの上達グッズ」と「グリップ交換アイテム」をご紹介します!
パターは自宅でも上手くなることができますよ!
練習アイテム
パター用練習アイテムを2つご紹介します、
スーパーベントパターマット 30cm×2.2m 距離感マスターカップ付き
距離感と方向性の練習に最適!
参考価格 ¥3,000前後
自宅で実際のグリーンと同じ感覚で練習できる高性能パターマット。防音タイプなのでマンションでもボールの転がり音を気にせず練習できます。
付属のカップはパットの基本である「カップから30cmオーバー」のタッチを習得するために開発され、強気のパッティングも身につきますよ!
ラガーパット560
パターの芯で捉える練習に最適!
参考価格 ¥600前後
ラグビーボール型のパッティング練習ボール。ラガーボールを真っ直ぐ転がすことができればパット名人になること間違いなしです!
打点を安定させて3パット撲滅を目指しましょう。「ラガーパット560」はパッティング技術と集中力が身につく楽しい練習アイテムです。
グリップ交換
パターのグリップ交換は工具があれば簡単です!
グリップメイト(グリップ交換セット)
らくらく交換!
参考価格 ¥2,000
この4点セットがあれば、ご自宅で簡単にグリップ交換が可能です。
4点セット:交換用液・グリップテープ・グリップカッター・シャフトガード
交換方法は下の動画でご確認ください。
※カッターは刃物です。怪我に注意して作業を行ってください。
【Q&A】パターについて
最後にこれまで「パター」について初心者の方から質問を受けたことをQ&A形式でご紹介します!
- パターの時にボールをピックアップするのはなぜですか?
- 中古のパターはおすすめですか?
- パッティングのコツはありますか?
パターの時にボールをピックアップするのはなぜですか?
パターの時にボールをピックアップする理由は3つあります!
- 同伴者の邪魔にならない
- ボールの汚れを落とせる
- 打つラインを定める
まず、グリーンにボールが乗ったら同伴者のパッティングの邪魔にならないためにマークをしてボールを拾います。
これはマナーであり、ピックアップできるというルールでもあります。
ボールは唯一グリーンで拾い上げることができるので、その時にボールに付いた汚れも落とすことができます。
さらにパッティングの際は、ボールをセットする時に打ちたい方向にボールを合わせることもできます。これがパターの時にボールをピックアップする3つの理由です^^
▼ゴルフのマナーについては以下の記事で詳しくご紹介しています▼
中古のパターはおすすめですか?
中古のパターでも問題ありません!
ただし、頭に入れておいてほしいことは、
- フェース面の荒さはパットに影響する
- グリップの劣化はパットに影響する
ということです。中古パターを買うならこの2点の状態を確認してからにしましょう^^
パッティングのコツはありますか?
初心者のうちは「芯に当てる」ことを意識しましょう!
そのためにはまず「常に同じ位置にボールを置く」ことが大切です。
そして「両腕全体を一体にしてストローク」してください。目標は30cmを真っ直ぐ打つ!
これができればどんな距離でも怖くありません^^
まとめ
今回は「パターの選び方」をご紹介しました。
- ヘッド形状:ピン型がおすすめ
- ネック形状:クランクネックがおすすめ
- 長さ:身長と構え方で決める
- グリップ:ヘッド形状との相性がポイント
- フィーリング:感覚を大切にする
パターは色々な種類がありますが、打ちやすいパターを手に入れれば、スコアアップも大いに期待できます。
今回ご紹介した選び方を参考に、パッティングスタイルに合うお気に入りのパターを見つけてください。
パターを極めて楽しいゴルフライフを送りましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!