ゴルフで最もイヤがられる「スロープレー」。
スロープレーは当日のスムーズな進行を妨げ、周りのプレーヤーとゴルフ場の時間を奪ってしまう迷惑行為です。
ゴルフを長く楽しむためにも、スロープレーには十分注意しましょう!
とは言え、ショットが安定しない初心者がプレーに時間がかかってしまうのは仕方がないことです。初心者がスロープレーを防ぐためには、プレー以外の行動を素早くすることが大切になります。
そこで今回は、「初心者がスロープレーを防ぐ9つの方法」をご紹介します。
これらの方法をできることから実践することで、プレーファーストでラウンドでき、初心者でも周りに迷惑をかけずにプレーすることができます。ぜひ最後までお読みいただき、今後のラウンドにお役立てください!
それではスタートです!
- プレーファーストをすべき理由
- 初心者がスロープレーを防ぐ方法
- スロープレーを防ぐ便利アイテム

スロープレーについて

はじめに「スロープレーとは何か」についてご説明します!
ゴルフ場では当日たくさんのゴルファーがプレーをします。
その中でみんながゴルフを楽しむためには、「マナーを守る」ことが大切です。そして、スロープレーに気をつけることは、ゴルフの大切なマナーのひとつです。
スロープレーとは
スロープレーとは、
「プレー進行が遅く、周りに迷惑をかける行為」
のことです。
ゴルフ規則のスロープレー規定
ゴルフ規則5.6bには、『プレーのペースの方針』と題し、スロープレーに対する規定が定められています。
ゴルフのラウンドは速やかなペースでプレーすることになっています。各プレーヤーは自分のプレーのペースが他のプレーヤー(自身の組みのプレーヤーと後続組のプレーヤーの両方を含む)のラウンドのプレー時間に影響を及ぼす可能性が高いことを認識するべきです。
JGAゴルフ規則 http://www.jga.or.jp/jga/html/jga_data/2021paceofplay.pdf
ローカルルールでのスロープレーの対応
ローカルルールでは、スロープレーの対応について以下のように定められています。
- プレーの遅い組みは、後続の組みを先に行かせることを推奨する
- スロープレーとみなされた場合は、最大で失格のペナルティーが課せられる
プレーファーストをすべき理由
ゴルフ場では、
- 各ホール15分(ショートホールは10分)でプレー
- 各組の間隔は7分
このように設定されています。
ゴルファーはこの基準に沿ってプレーをすることが大切です。前の組みから離されたり、後ろの組みに追いつかれることがないように注意しなければいけません。
1組がスロープレーをすることにより、ゴルフ場全体のプレー進行に影響が出ます。ゴルフは周りのプレーヤーとの共同作業である、ということを意識してプレーを行いましょう!
ゴルフは一人ひとりのマナーに対する意識が大切です!
初心者が最初から完璧を目指す必要はありませんが、プレーをする際は最低限のマナーを身につけておきましょうね^^
▼ゴルフのマナーについては以下の記事で詳しくご紹介しています▼
初心者がスロープレーを防ぐ9つの方法
それでは、「初心者がスロープレーを防ぐ9つの方法」をご紹介します!
初心者は中上級者に比べて打数が多くなります。それ自体は当たり前のことで、決してマナー違反ではありません。初心者は、プレー以外の場面で速やかに行動することでスロープレーが解消できます。
初心者がスロープレーを防ぐ方法は9つありますので、順番に説明します。
- ティーショットの準備を早くする
- 構えたら速やかに打つ
- 2打目以降は2,3本のクラブを持ってボール地点へ行く
- グリーン周りに置くクラブはカートの線上
- ホールアウト後は速やかにカートに乗る
- スコア計算はホールアウト後に行う
- 同伴者のプレーを見過ぎない
- 移動は小走りを意識する
- 落ち着いてプレーする
ティーショットの準備を早くする
スロープレーを防ぐ1つ目の方法は、「ティーショットの準備を早くする」ことです。
ティーショットの準備を早くする方法
ティーショットの準備を早くするには、次のホールに向かうカート移動中に以下の2点を準備しておきましょう。
- 次のホールの打順を把握しておく
- 次のホールで使うクラブをイメージしておく
①打順を把握する
カート移動中に次のホールの自分の打順を確認しておくことで、ティーショットの準備遅れを防ぐことができます。「私は〇〇さんの次!」という把握がすごく大切です。
オナーの場合は誰よりも早く準備しなければいけません!
ティーイングエリアに着いたらすぐにティーショットの準備に入りましょうね^^
②使うクラブをイメージする
次のホールがロングホールなのかショートホールなのか、スコアカードかカートのモニターで確認をしましょう。そしてなんとなくでもいいので、次のティーショットで使うクラブをイメージしておいてください。この意識によって、ホールに到着した後のクラブ準備の早さが変わります。
カートではつい前のホールの反省に浸りがちです。
カートに乗ったらすぐに次のホールへ気持ちを切り替えると、準備が早くできてプレーファーストに繋がりますよ!
同伴者との会話に夢中になりすぎてティーショットの準備が遅れないように、ホールアウト後はすぐに次のホールのティーショットをイメージしておきましょうね^^
構えたら速やかに打つ
スロープレーを防ぐ2つ目の方法は、「構えたら速やかに打つ」ことです。
ルーティンを作ろう
構えたら速やかに打つためには、打つまでの「ルーティン」を決めることをおすすめします。ルーティンとは、決められた動作のことです。ルーティンを作ると、余計なことを考えずに打つことができ、プレー時間も短縮されます。
ルーティンの例
初心者は素振りを多くする人が目立ちます。素振りが多いと打つまでに時間がかかり、ショットにもいい影響はありません。また、構えてからなかなか打たない人も多くいますが、打ちたい方向とボールを何度も見返す行為は、スムーズなスイング動作の妨げとなります。
- 素振りは2回
- 構えたら1度大きく息を吐き、5秒以内に打つ
僕はこんなルーティンでショットをしています。これはパターの時も一緒です。
もしよければ参考にしてみてください!
ナイスショットのコツ
「考えすぎ」や「狙いすぎ」は身体の動きを制限しミスになりやすいです。ボール地点に到着したら、打つ方向を確認し速やかに構え、すぐに打つ。これがプレー時間も短縮でき、ナイスショットになりやすいおすすめのプレースタイルです。
僕も最初はミスをしたくない気持ちが強くて、打つ前の動作に時間をかけすぎていました…。
しかし、何も考えずに打った時の方が結果がいいことに気づいたんです。
流れに身を任せてみるのもひとつの方法ですよ^^
2打目以降は2,3本のクラブを持ってボール地点へ行く
スロープレーを防ぐ3つ目の方法は、「2打目以降は2,3本のクラブを持ってボール地点へ行く」ことです。
複数本持っていく理由
複数本持っていく理由は2つあります。
- クラブ選択はボール地点に行かないとできない
- ミスショットも計算に入れる
ティーショット後の2打目以降は、ボール地点に行くまでどのクラブを使うか判断に迷います。ですので、使うクラブを1本に絞り込まず、2,3本のクラブを持ってボール地点へ向かいましょう。
1本のクラブしか持たずに2打目がミスショットになった場合、3打目が手持ちのクラブで打てずにカートへ戻ると、プレーの進行が遅れます。ですので、あらかじめミスショットも計算に入れつつ、残り距離に対応できるクラブを2,3本持って行くことが大切です。
初心者のクラブ選択
最初は残り距離を計算してクラブを選択することが難しいかもしれません。その場合、2打目以降に持って行くクラブをあらかじめ決めてしまうこともひとつの方法です。
ロング・ミドル・ショートホールによって2打目以降の残り距離は変わりますが、よく使うクラブ、打ちやすいクラブを2,3本に絞っておくと、クラブ選択の時間も短縮できておすすめです。
初心者のうちは、2打目以降に
- 7番アイアン
- 9番アイアン
- ピッチングウェッジ
この3本を持ってボール地点に向かうことをおすすめします^^
▼初心者のクラブ選択については以下の記事で詳しくご紹介しています▼
グリーン周りに置くクラブはカートの線上
スロープレーを防ぐ4つ目の方法は、「グリーン周りに置くクラブはカートの線上」にすることです。
グリーンのマナー
グリーンにボールが乗った時、手には何本かのクラブを持っているはずです。クラブはグリーン上には置けませんので、グリーン周りに置きましょう。
クラブを置く位置
クラブを置く際、今いる場所のグリーン周りにそのまま置くのではなく、カートに一番近いグリーン周りにクラブを置くことを心がけてください。そうすることで、パッティング後に最短ルートでカートへ移動でき、時間の短縮に繋がります。
クラブの置き忘れを防ぐ
また、グリーンとカートの間にクラブを置くと決めることで、クラブの置き忘れも防げます。初心者のうちはプレーに夢中になり、クラブを置き忘れることが多々あります。クラブは「グリーンとカートの間に置く」と決めてしまうのも置き忘れを防ぐひとつの方法です!
はじめはグリーン周りにクラブを置き忘れることはよくあります!
カップインをしたら、必ずクラブを確認する習慣をつけてくださいね^^
ホールアウト後は速やかにカートに乗る
スロープレーを防ぐ5つ目の方法は、「ホールアウト後は速やかにカートに乗る」ことです。
ホールアウト後の鉄則
ホールアウト後はすぐに次のホールへ移動することが鉄則です。同伴者全員がカップインしたら、速やかにカートへ移動しましょう。
クラブをしまう場所が混雑している時は、クラブを持ったまま速やかにカートに乗ってください。手持ちのクラブは次のホールに到着した時にしまえばOKです。
クラブの定位置化
各クラブは、キャディーバックの中で定位置を決めておくことをおすすめします。上段から長いクラブの順に整理して入れておくとクラブの取り出しもスムーズになり、ショットの準備も早くなります。
ちょっとしたことですが、ホールアウト後にクラブを入れる時の時間短縮にもなります。
ぜひ実践してみてください!
カートにすぐ乗ることは、心がけひとつで誰でもできる行動です!
簡単なことですがプレーファーストに効果絶大です^^
スコア計算はホールアウト後に行う
スロープレーを防ぐ6つ目の方法は、「スコア計算はホールアウト後に行う」ことです。
初心者の場合、打数が多いためスコア計算に苦労します。ホールの途中で「次は何打目?」と気にしているとプレーに時間がかかり、次のショットにも集中できません。
計算する場所
スコアの計算は意外に時間がかかります。カップインをさせた後にグリーン上で計算する人もいますが、初心者のうちはカートに乗ってからの方が落ち着いて計算できます。
スコア計算は焦らず、ホールアウト後に行うことを心がけてください。
スコアの計算方法
ショットの回数とペナルティーの数を別々に計算し、最後に合計する
スコアの数え方
スコアの数え方も覚えておくと計算が楽ですよ^^
打数 | ショートホール (パー3) | ミドルホール (パー4) | ロングホール (パー5) |
1打 | ・ホールインワン ・イーグル | ・アルバトロス ・ダブルイーグル | ・コンドル ・トリプルバーディー |
2打 | バーディー | イーグル | ・アルバトロス ・ダブルイーグル |
3打 | パー | バーディー | イーグル |
4打 | ボギー | パー | バーディー |
5打 | ダブルボギー | ボギー | パー |
6打 | トリプルボギー | ダブルボギー | ボギー |
7打 | カドラプルボギー | トリプルボギー | ダブルボギー |
8打 | +5 | ・ダブルパー ・カドラプルボギー | トリプルボギー |
同伴者のプレーを見過ぎない
スロープレーを防ぐ7つ目の方法は、「同伴者のプレーを見過ぎない」ことです。
自分のペースを大切に
初心者のうちは、同伴者のプレーを見過ぎてしまうと自分のプレーの準備が遅れてしまいます。最初は同伴者のボール位置を確認し、自分の打つ順番だけに注意を払ってプレーしましょう。
プレーファーストで盛り上がろう
ゴルフ場では、同伴者のプレーに大きなリアクションを取り合うグループを見かけます。このようなグループは会話に夢中になりすぎて、次の人がなかなかショットやパッティングをしないケースが多いです。
盛り上がることがわるいわけではありません。しかし、ショットに時間がかかるとスロープレーになり、周りの組みの迷惑になりますので絶対に避けてください。
▼ゴルフ場で注意すべき行動については以下の記事で詳しくご紹介しています▼
同伴者のミスショット
また、同伴者がミスショットをした際にボールを探すこともマナーのひとつですが、初心者のうちはまずは自分のプレーを優先させてください。
自分のボールを打ってから同伴者のボールを探すくらいの対応で十分です。ただし、自分だけどんどん進みすぎるのはマナー違反となりますので注意しましょう!
移動は小走りを意識する
スロープレーを防ぐ8つ目の方法は、「移動は小走りを意識する」ことです。
小走りの場面
プレーファーストの心構えとして、速やかな行動が大切です。初心者はショットが乱れてボールが前後左右に飛んでいくことも多いです。そのような時には小走りでの移動が必要です。
すべての場面で小走りする必要はありませんが、ボール地点へ向かう時や、ホールアウト後のカートまでの移動などでは小走りを意識しましょう。
移動手段は進行具合によって臨機応変に
健康のためにカートには乗らず、移動はなるべく徒歩というゴルファーもいます。健康促進もゴルフの魅力のひとつですが、スロープレーに繋がるのであれば避けるべきです。移動距離やプレーの進行具合を確認しながら、移動手段を判断してください。
常に小走りする必要はありません!
初心者のうちは周りのプレーヤーについて行く意識さえ持っていれば自然と素早い行動になるでしょう^^
落ち着いてプレーする
スロープレーを防ぐ9つ目の方法は、「落ち着いてプレーする」ことです。
スロープレーはプレー以外の行動が大きく影響します。スロープレーを防ぐ方法として紹介した「構えたらすぐ打つ」などといった推奨とは一見矛盾しますが、プレーは落ち着きが大切です。
自分のペースを大切に
ミスショットの原因は単純な技術不足の他に、考えすぎやマイナス思考などが挙げられまずが、「焦り」もそのひとつです。プレーファーストを意識するがゆえに、自分のリズムを崩して打ってしまう人も多いので注意が必要です。
ボール地点に到着したら、その後は自分のリズムを大切にプレーしてください。焦りは禁物です!
行動の心構え
スロープレーをしないようにすることと、落ち着いてプレーすることのバランスは難しかもしれません。
初心者のうちは、
- 移動と準備は早く
- プレーはマイペースに
こうした心構えを大切にしましょう。
ショットに対する自分のルーティンを決め、そのリズムでプレーをしていけば、必要以上にプレーファーストを意識することはありません!
以上、スロープレーを防ぐ方法を9つご紹介しました。
はじめは最初からすべてやろうとする必要はありません!
スロープレーに注意しながらラウンドをすることで、自然とプレーファーストが身についていきます。
自分が意識できることや実践できそうなことから、少しづつ取り組んでいきましょう^^
スロープレー防止に役立つ便利アイテム 【5選】
最後に「スロープレー防止に役立つ便利アイテム」を5つご紹介します!
初心者のうちはスロープレーに役立つ便利アイテムを積極的に使うことをおすすめします!
- クリップ式マーカー
- ティーホルダー
- ボールポーチ
- スコアカウンター
- セルフスタンド
クリップ式マーカー
スロープレー防止アイテムとして「クリップ式マーカー」をおすすめします。クリップ式マーカーは、帽子のツバやズボンのポケットに付けるタイプのマーカーです。
マーカー単体でポケットに入れると取り出しに時間がかかり、グリーン上にあるボールをすぐにピックアップすることができません。
クリップ式マーカーなら特定の位置で保管でき、探す手間が省けてプレー時間の短縮に繋がります。デザインも豊富ですので、自分好みの商品を見つけてみてください!
ティーホルダー
スロープレー防止アイテムとして「ティーホルダー」をおすすめします。ティーホルダーは、ティーを個別に保管できるアイテムです。
ロングティーとショートティーを複数本挿すことができ、ポケットに入れずに他のアイテムと混ざることがなく、スムーズなティーアップに役立ちます。
フォークも一緒にホールドできるタイプもありますので、自分のスタイルに合ったティーホルダーを選んでください!
ボールポーチ
スロープレー防止アイテムとして「ボールポーチ」をおすすめします。ボールポーチは、ボールを個別に入れておくことができるアイテムです。
ロストボールの際にすぐにボールを準備できるので、プレーファーストに役立ちます。
ボールポーチは1球入〜3球入までいろいろなタイプがありますので、スイングに違和感がない種類を選んでいきましょう!
スコアカウンター
スロープレー防止アイテムとして「スコアカウンター 」をおすすめします。スコアカウンターは、打数をカウントしておくアイテムです。
1打毎にカウントすることで、打数を覚えておく必要がなく、正確なスコア申告にも役立ちます。
最近はワンプッシュで0にリセットできる、非常に使い勝手の良いタイプがありますので、うまく活用して、時間短縮に繋げましょう!
セルフスタンド
スロープレー防止アイテムとして「セルフスタンド」をおすすめします。セルフスタンドは、クラブを5本程度入れて移動できる便利アイテムです。
2打目以降に使用するであろうクラブを入れて持ち歩くことで、カートへ戻る回数が減り、パターまで完結させることも可能です。
カートの運転をしないことは、同伴者に対して失礼となりますので、ケースバイケースでうまく活用していきましょう!
ゴルフ歴が浅いうちは便利アイテムをうまく使うことで、プレー時間の短縮を図ることができます!
こうしたアイテムをうまく活用して、プレーファーストに繋げていきましょう^^
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まとめ
今回は「初心者がスロープレーを防ぐ方法」をご紹介しました。
- ティーショットの準備を早くする
- 構えたら速やかに打つ
- 2打目以降は2,3本のクラブを持ってボール地点へ行く
- グリーン周りに置くクラブはカートの線上
- ホールアウト後は速やかにカートに乗る
- スコア計算はホールアウト後に行う
- 同伴者のプレーを見過ぎない
- 移動は小走りを意識する
- 落ち着いてプレーする
スロープレーはゴルフのマナーの中でも最も嫌われる迷惑行為です。今回ご紹介した9つの方法の中で実践できそうできそうなことからトライしてみてください。
みんなでゴルフを楽しむためにも、ゴルフ場では「準備を早く」「素早い行動」を心がけていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!