フェアウェイウッドとユーティリティーの違いってわかりづらいですよね。
フェアウェイウッド(FW)とユーティリティー(UT)は「地面から直接打てて距離が稼げる」クラブです。しかしどちらも特徴と形状が似ていますが、実はそれぞれ役割と使用目的が違います。
今回は、「フェアウェイウッドとユーティリティーの違い」についてわかりやすくご紹介します。
フェアウェイウッドとユーティリティーの違いを知れば、それぞれを上手に使い分けることができ、ゴルフが大きくレベルアップします。ぜひ最後までお読みいただき、フェアウェイウッドとユーティリティーの活用に役立ててください!
それではスタートです!
- フェアウェイウッドとユーティリティーの違い
- フェアウェイウッドとユーティリティーの使い分け
- フェアウェイウッドとユーティリティーの組み合せ
フェアウェイウッドとユーティリティー 5つの違い
それではさっそく「フェアウェイウッドとユーティリティーの違い」をご紹介します!
ゴルフクラブは「ウッド」「アイアン」「パター」の3種類に分かれ、フェアウェイウッドとユーティリティーは「ウッド」に分類されます。
形状が似ている2つのクラブには、特徴と役割の違いが5つあります。
- ヘッド形状とシャフトの長さ
- クラブ性能
- 使用目的
- 打ち方
- 打ちやすさ
FWとUTの違い① ヘッド形状とシャフトの長さ
フェアウェイウッドとユーティリティーの1つ目の違いは「ヘッド形状とシャフトの長さ」です。
フェアウェイウッド
フェアウェイウッドは「ドライバーのヘッドよりも一回り小振り」の形状をしています。
ソールの奥行きが広く、フェース面が平たいという特徴を持っています。シャフトは地面から直接打つクラブの中で一番長く、遠心力が効いて飛距離性能に優れています。
ユーティリティー
ユーティリティーのヘッドは「ウッドタイプ」と「アイアンタイプ」の2種類があります。
ウッドタイプのヘッドは、フェアウェイウッドよりもコンパクトな「かまぼこ型」をしています。アイアンタイプはその名の通りアイアンのヘッドに似ていますが、形状はアイアンよりも分厚いです。
シャフトはフェアウェイウッドよりも短く、ロングアイアンとフェアウェイウッドの中間の長さがあります。
【ヘッド形状の違い】
【シャフトの違い】
【フェアウェイウッドとユーティリティーを外見で見分ける方法】
①ヘッドが大きい方がフェアウェイウッド
②シャフトが短い方がユーティリティー
意外と簡単ですよね^^
FWとUTの違い② クラブ性能
フェアウェイウッドとユーティリティーの2つ目の違いは「クラブ性能」です。
フェアウェイウッド
フェアウェイウッドはヘッドの奥行きが広いので「重心が深い」のが特徴です。
重心が深いことでボールが上がりやすくなり、左右に曲がりにくくなります。ボールのつかまりが良く、スライスしにくい設計とも言えます。また、ソールが芝の上を滑ってくれるので、「ダフる」確率が下がります。
フェアウェイウッドは地面から直接打てるクラブとしてシャフトが一番長く、ボールが上がりやすいため、飛距離に特化したクラブ性能を持っています。
ユーティリティー
ユーティリティーはヘッドの奥行きが狭いため「重心が浅い」のが特徴です。
重心が浅いことでボールは上がりにくくなり、中弾道で飛んでいきます。そのため直進性が増し、風にも負けない強いボールを打つことができます。フェアウェイウッドよりもシャフトが短いため、ボールを当てやすく、左に引っ掛けるミスも少なくなり、方向性も安定します。
ユーティリティーは、アイアンのように距離感が合わせやすいというクラブ性能を持っています。
構えた時にヘッドを上から見て、面積が広ければ広いほどボールは上がりやすくなります!
「弾道が変わると飛距離にも違いが出る」ことを頭に入れておいてください^^
FWとUTの違い③ 使用目的
フェアウェイウッドとユーティリティーの3つ目の違いは「使用目的」です。
フェアウェイウッド
フェアウェイウッドを使う目的はズバリ「飛距離を稼ぐ」ことです。
ゴルフはいかに少ない打数でカップインさせるかが目標になるので、距離が長いホールでは飛ぶクラブが活躍します。地面から直接打ててボールを遠くに飛ばせるフェアウェイウッドは、ロングホールでとても有効なクラブです。
ただし、フェアウェイウッドはラフや傾斜の強い場所から打つことは難しいクラブなので、その場合は、アイアンで打ちやすい場所へ一度戻すことが賢明な策になります。
ユーティリティー
ユーティリティーを使う目的は、「飛距離を出しながら、距離感と方向をコントロールする」ことです。
フェアウェイウッドは距離のコントロールよりも「飛距離を稼ぐクラブ」で、アイアンは遠くに飛ばすためではなく「距離をコントロールするためのクラブ」です。フェアウェイウッドとアイアンの使用目的を合わせたものがユーティリティーということになります。
ユーティリティーは重心深度が浅いのでラフにも強く、フェアウェイウッドよりもシャフトが短いので傾斜からも打てる万能クラブです。
「フェアウェイウッドは飛距離を稼ぎたい時」
「ユーティリティーはある程度の飛距離と方向性を出したい時」
コースではそれぞれの特徴を活かした使い方ができるとスコアアップに繋がりますよ!
FWとUTの違い④ 打ち方
フェアウェイウッドとユーティリティーの4つ目の違いは「打ち方」です。
フェアウェイウッド
フェアウェイウッドはドライバーの次にシャフトが長いので、ボールの置く位置は一般的に「左寄り(右打ちの場合)」になります。
ソールが滑ってくれるので、ダフることを気にせず振り抜くことがうまく打つポイントです。ボールは無理に上げようとしなくても、重心深度が深いので、自然と高弾道で飛距離が出せます。イメージとしては「ゆったりとしたリズムで大きく振る」ことを心がけてください。
ユーティリティー
ユーティリティーはフェアウェイウッドよりもシャフトが短い分、アイアンに近い感覚で打つことができます。
ボールを置く位置は「身体の中心もしくは若干左寄り」です。打つイメージとしては重心深度が浅いので、アイアンのように打ち込んでいくといいでしょう。すると、強いボールで飛距離も出しながら方向性も安定します。ヘッドが小振りなので構えた時に安心感があるのも、ユーティリティーの良さのひとつです。
ボールの置く位置や打つイメージは個人差がありますので、あくまでも参考としてご確認ください^^
FWとUTの違い⑤ 打ちやすさ
フェアウェイウッドとユーティリティーの5つ目の違いは「打ちやすさ」です。
フェアウェイウッド
フェアウェイウッドは「アイアンよりもドライバーが得意」な人に向いています。
なぜなら、ドライバーもフェアウェイウッドもクラブの全長が長いので、「ゆっくり大きく振る」という「打つためのコツ」が似ているからです。クラブの特性を活かして飛距離を稼ぎたい時は、フェアウェイウッドを中心に使っていきましょう。
ユーティリティー
ユーティリティーは「ドライバーよりもアイアンが得意」な人に向いています。
なぜなら、ユーティリティーはシャフトがアイアンの長さに近く、重心深度が浅いので、アイアンに似た感覚でスイングできるからです。飛距離だけでなく、180ヤード以上の距離でも方向性を重視したいケースや、あらゆる場面で活躍してくれる万能クラブを求めるなら、ユーティリティーを中心に使っていくことがおすすめです。
僕はアイアンの方が得意なので、コースではユーティリティーを多く使っています^^
フェアウェイウッドとユーティリティーの選び方についてはこちらの記事で詳しく解説しています!
ぜひ参考にしてみてください^^
以上、フェアウェイウッドとユーティリティーの違いでした!
表にまとめましたので今一度ご確認ください^^
FWとUTの比較 | フェアウェイウッド | ユーティリティー |
ヘッド形状 | 面長 | 小ぶり |
シャフトの長さ | 長い | 短い |
クラブ性能 | 重心深度が深い | 重心深度が浅い |
使用目的 | 飛距離を稼ぐ | 距離感と方向性 |
打ち方 | ゆったり大きく | 打ち込む |
打ちやすさ | ドライバーが得意な人向き | アイアンが得意な人向き |
初心者はユーティリティーから練習を始めよう
ここで「初心者はユーティリティーから練習を始めるべき理由」をご紹介します!
初心者のうちはフェアウェイウッドとユーティリティーを同時に揃える必要はありません。
まずはユーティリティーから練習を始めることをおすすめします!
ユーティリティーから練習を始める理由
初心者がユーティリティーから練習を始めたほうがいい理由は、フェアウェイウッドよりもユーティリティーの方がやさしく打てるからです。
フェアウェイウッドは難易度が高い
フェアウェイウッドはシャフトが長い分、クラブの特性として飛距離は出しやすいのですが、芝の上にあるボールを長いクラブで芯に当てることは難しいことです。
ユーティリティーは難易度が低い
その点ユーティリティーはシャフトの長さがアイアンに近いので、ボールをクラブの芯に当てる難易度が下がります。と同時にアイアンよりも飛距離が出るので、コースでは距離を稼げて楽にプレーする事ができます。
万能性を活かそう!
飛距離性能がありつつ、あらゆる場面で多用できるユーティリティーがマスターできれば、初心者にとってこれほど心強いことはありません。
初心者のうちは「どんな打球でもいいから前に飛ばすこと」が大切です。確実に前に進むことが自分を楽にします。はじめはユーティリティーを練習して、その万能な性能を存分に活かしていきましょう!
ユーティリティーからのステップアップ
ユーティリティーが打てるようになったら、飛距離性能が高いフェアウェイウッドにチャレンジしましょう。
フェアウェイウッドのスタート
フェアウェイウッドは3W・5W・7Wの3本を揃えていく事が一般的ですが、最初は5Wからスタートすることをおすすめします。
最初に「シャフトが1番長い3W」から始めてしまうと難易度が急に上がってしまうので、ユーティリティーに近い感覚を残したままスイングできる5Wが最適です。
フェアウェイウッドのステップアップ
5Wでフェアウェイウッドを打つ感覚が掴めたら、次に3Wを練習し、スコアアップを目指すレベルになったらさらに距離をコントロールするために7Wの購入も検討してみてください。
ここまできたらもう中上級レベルです^^
最初からフェアウェイウッドとユーティリティーを複数本買い揃える必要はなく、はじめはユーティリティー1本から練習することをおすすめします!
最初は小さく始めて、徐々にレベルアップをしていきましょう^^
【Q&A】FWとUTについて
最後にこれまで「フェアウェイウッドとユーティリティー」について初心者の方から受けた質問や疑問点などをQ&A形式でご紹介します!
- FWとUTのメーカーやモデルは揃えた方がいいですか?
- FWの3番はヘッドスピードがないと打てませんか?
- FWとUTを組み合せて4本以上入れるのは間違いですか?
フェアウェイウッドとユーティリティーはメーカーやモデルを合わせた方がいいですか?
初心者はなるべく合わせた方がいいですね!
メーカーや特徴の違うクラブを個別に揃えてしまうと、スイングのバランスを崩してしまう危険性があります。
初心者はクラブの個性や自分のスイングについてまだ把握が不十分なので、最初はメーカーとモデルを揃えて購入することをおすすめします!
フェアウェイウッドの3番はヘッドスピードがないと打てないと聞きましたが、使える目安はありますか?
確かに3番ウッドはある程度のヘッドスピードが必要です!
なぜなら、ヘッドスピードが速くないと長いクラブでボールを上げることは難しいからです。
ボールが上がらないと遠くに飛びません。
ヘッドスピードの目安としては、「男性で40m/s以上」、「女性で33m/s以上」が理想です。
ですが、3番ウッドは直進性が高いので、ボールが上がらなくてもある程度距離を稼いでくれます。上達すればクリーンに当てる技術も上がるので、ヘッドスピードがすべてではないことも頭に入れておいてください^^
フェアウェイウッドとユーティリティーを組み合せて4本以上持ってもいいんですか?
全く問題ありません!
最近ではフェアウェイウッドとユーティリティーを、ロングアイアンの代わりに使うゴルファーが増えてきました。特に女性やシニアゴルファーは2つのクラブを有効に使い、フェアウェイウッドとユーティリティーを組み合せて4本以上揃えている人も多いです。今後それが一般的になるとも思っています。
ドライバーが得意な人はフェアウェイウッドを多めに、アイアンが得意な人はユーティリティーを多めに入れて、合計6本なんていうクラブセッティングも面白いです^^
まとめ
今回は「フェアウェイウッドとユーティリティーの違いについて」ご紹介しました。
- ヘッド形状とシャフトの長さ
- クラブ性能
- 使用目的
- 打ち方
- 打ちやすさ
2つのクラブの違いを知ることで、それぞれの良さが分かっていただけたと思います。
フェアウェイウッドもユーティリティーも「芝から直接打てて距離を稼げる」初心者にとってとても魅力的なクラブです。今回の知識はゴルフのレベルアップに直結しますので、それぞれの特性を活かしてプレーしてみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!