ラウンド前はルールが分からないと不安ですよね。
実際ゴルフにはたくさんのルールがあります。
ゴルフは審判がいないので、ルールに基づき自ら状況に応じた判断をしなければいけません。ルールを知らないとスコアも計算できないので、まずは最低限のルールを知っておきましょう!
そこで今回は、初心者でもこれだけ知っておけばゴルフが楽しめる「ゴルフのルール」をご紹介します。
本記事を読めば最低限のルールが分かり、コースデビューやコンペでも迷惑をかけずに楽しくプレーをすることができます。ぜひ最後までお読みいただき、ラウンド前の基礎知識としてご確認ください!
それではスタートです!
- ゴルフコースにある5つのエリア
- 最低限知っておけばいいゴルフのルール
- スコアの数え方
ゴルフコースにある5つのエリア
最初に「ゴルフコースのエリア」についてご紹介します!
ゴルフのルールを紹介する前に、ゴルフ場に設置されているエリアについてご説明します。このエリアを把握することで、ゴルフのルールの理解度が上がりますので、ぜひご確認ください。
- ティーイングエリア
- ジェネラルエリア
- ペナルティーエリア
- バンカー
- パッティンググリーン
ゴルフ場には5のエリアがあり、それによってゴルフのゲーム性が高まります。
これから5つのエリアについてご紹介します!
① ティーイングエリア
ティーイングエリアは「ティーショットを打つ」エリアです。1打目のショットのことを「ティーショット」言います。
ティーアップをする場所は、2つのティーマークを結んだ線から出てはいけません。クラブ2本分まで後方のスペースが利用できます。
ティーショットはティーアップをして打つか、地面から直接打つかを選択することができます。
少しでも前から打ちたいと欲張らず、「なるべく平らな場所から打つ」ことを心がけましょう!
これがティーショットを成功させる秘訣です^^
② ジェネラルエリア
ジェネラルエリアとは「ティーイングエリア」「ペナルティーエリア」「バンカー」「パッティンググリーン」以外のエリアのことを指します。フェアウェイ・ラフ・木などが対象です。
ゴルフコースの大半を占めるジェネラルエリアは、ボールがティーショットからグリーンに乗るまでで、一番多くプレーするエリアになります。
ゴルフはフェアウェイから打つことが、一番ナイスショットが生まれます!
なるべくジェネラルエリアでプレーしたいものです^^
③ ペナルティーエリア
ペナルティーエリアは「池」や「小川」が対象で、ボールが打ちにくくて紛失しやすいエリアとも言えます。ペナルティーエリアに打ったボールは、そのまま打てば無罰ですが、罰則をもらって救済を受けることもできます。
救済の受け方はさまざまあり、元の位置に戻って打ち直したり、救済エリアにドロップして打つこともできます。プレーヤーがそれぞれの判断でプレー進行してください。
プロの試合で「浅い水辺からズボンをめくって打つ」映像を見たことがありませんか?
あのように、ペナルティーエリアからでも打てると判断した場合は、無罰でプレーすることができます。ただ、アマチュアであのような場面に出会すことはほとんどありません^^
もしチャンスがあったらぜひ挑戦してみてください!
④ バンカー
バンカーは「コース内にある砂地のくぼみ」のことです。ゴルフ規則では、
バンカーは砂地から球をプレーするプレーヤーの能力をテストするために特別に作られた区域である。
ゴルフ規則:http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/image/Rules_2019.pdf
このように記載されています。初心者はバンカーからの脱出が困難です。なるべくバンカーに入れないことがスコアアップの秘訣になります。とは言え、入れたくなくても入ってしまうのがバンカーです。
はじめは練習のつもりで打数は気にせず、何度何度も挑戦していきましょう!
バンカーが目の前にあるとショットの緊張感が増します!
このようなドキドキも、ゴルフの面白さのひとつですよ^^
⑤ パッティンググリーン
パッティンググリーンは「最後にボールを入れるカップが設置された」エリアです。ゴルフ規則では、グリーン上でどのクラブを使用してもいいことになっています。しかし各ゴルフ場のローカルルールでは、グリーンを傷つけないためにパター以外は使用禁止、というゴルフ場がほとんどです。
ゴルフ場のルールに従ってプレーをしていきましょう。
パッティンググリーン内は「走らない」というのもマナーのひとつです!
ゴルフはマナーを大切にするスポーツです。
最低限のマナーも身につけていきましょう^^
▼ゴルフのマナーについては以下の記事で詳しくご紹介しています▼
初心者が知っておくべきゴルフのルール
それでは、「初心者が知っておくべきゴルフのルール」をご紹介します!
ゴルフには「プレー中」と「道具」の2種類のルールがあります。
初心者が知っておくべきルールをそれぞれご説明します。
ゴルフのルール 【プレー中】
初心者が最初に知っておくべきプレーのルールは10個です。
- ショットの順番
- 空振りの場合
- OBの場合
- ボールが見つからない場合
- ボールがカート道にある場合
- 他人のボールを打ってしまった場合
- ボールが池に入った場合
- ボールがバンカーに入った場合
- パッティンググリーンでマークをしなかった場合
- ルースインペディメント
① ショットの順番
知っておくべきプレー中のルール1つ目は「ショットの順番」です。
ティーショットの順番
ゴルフのプレー順はルールで決められています。ティーショットの順番は、スタートホールは「くじ引き」や「ジャンケン」で決めることが一般的です。
2ホール目以降のティーショットの順番
2ホール目以降のティーショットは、前のホールのスコアが良かった人から順に打ちます。同伴者で「レギュラーティー」と「レディースティー」などの違うティーイングエリアを使う場合は、前のホールのスコアは気にせず、カップまでの距離が遠い順に打っていきましょう。
2打目以降の順番
2打目以降は「カップまでの距離が遠い順」に打っていきます。ただし、次の人が打つまでに時間がかかりそうな場合は、準備が整った人から打ってください。全員準備ができているのに、カップに近い人が先に打つことは、マナー違反となりますので気を付けましょう。
パターを打つ順番
パターも、カップまでの距離が遠い人から打ちます。待つ人は、打つ人の邪魔にならない場所で控えましょう。
初心者は、なるべく早く自分のボールに向かうことを心がけましょう!
その時、2打目以降は2,3本のクラブを持っていくことが「プレーファースト」に繋がります^^
▼スロープレーを防止する方法については以下の記事で詳しくご紹介しています▼
② 空振りの場合
空振りとは「ボールを打とうといたにもかかわらず、当たらなかった」ことです。
空振りの場合はペナルティーはありませんが、「1打」としてカウントします。気を取り直し、深呼吸をしてから打ちましょう!
打つ前の素振りは打数にカウントされませんので安心してくださいね^^
③ OBの場合
OB(アウト・オブ・バウンズ)とは「山や林の中など、ボールがコースのエリア外に出てしまう」ことです。OBの場合は「1打」のペナルティーが課せられます。
ティーショットでのOB
ティーショットでOBをした場合は、新しいボールを使い、「3打目」としてティーショットを打ちましょう。ローカルルールとして特設ティーが設置してある場合は、指定の打数に従い打ってください(例. 前進4打の表記がある場合、4打目として特設ティーから打つ)。
2打目以降のOB
2打目以降でOBの場合は、1打のペナルティーを課し、元の場所から新しいボールで打ちましょう。
ラウンド経験を重ねたて余裕が出てきたら、プレーの前にそのコースのローカルルールも確認してみてください。
思わぬ救済が受けられる場合がありますよ^^
④ ボールが見つからない場合
自分が打ったボールは「3分以内」に見つけなければいけません。もしボールが見つからなかった場合は「ロストボール」となり、「1打」のペナルティーが課せられます。
ロストボールになったら新しいボールを使い、元の地点から打ちましょう。
初心者はボールを見つけられないことがよくあります。
ボールは常に2,3球持って、プレーするようにしましょう!
⑤ ボールがカート道にある場合
ゴルフ場にはカートが走る道があります。カート道にボールがある場合は「異常なコース状態」として「ペナルティーなし」で救済が受けられます。
この時の救済の受け方は複雑のため、初心者のうちは、
- カップに近づかない場所
- ボールの位置から芝が近い側
- 構えた時に足が道路にかからない
この地点から「ドライバー1本分」の範囲内にドロップ(膝下から落とす)してください。
⑥ 他人のボールを打ってしまった場合
他人のボールを打ってしまうことを「誤球」といいます。万が一他人のボールを打ってしまった場合は「2打」のペナルティーが課せられます。打ったボールは元の位置に戻し、改めて自分のボールを打ち直しましょう。
自分のボールにペンで目印を付けておくと、誤球が防げますよ!
⑦ ボールが池に入った場合
ボールが池に入った場合は、対応の選択肢が3つあります。
- 打つことができればそのまま続ける
- 元の位置から打ち直し
- 池の通過点(入り口)付近からドロップをして打つ
①はペナルティーなし、②③は「1打」のペナルティーが課せられます。
初心者は③の選択がおすすめです。池の入り口付近でドロップし、気を取り直して打ちましょう。
なぜか池って入りやすいんですよねえ…。
僕は今でもよく池に入れてます^^
そんな時でもイライラしない!
気持ちを切り替えて打ち直しましょう^^
⑧ ボールがバンカーに入った場合
ボールがバンカーに入った場合にも、対応の選択肢が3つあります。
- 元の位置から打ち直す
- バンカーからそのまま打つ
- バンカーの外にドロップして打つ
①は「1打」のペナルティーが課せられます。再度バンカーに入ってしまうリスクもありますので、おすすめしません。
②はペナルティーがありません。この選択が一般的です。素振りや構えた時に砂に触れると「2打」のペナルティーが課せられますので、注意しましょう。
③は「2打」のペナルティーが課せられますが、バンカーからの脱出に自信がない人にはおすすめです。
初心者の場合、バンカーの脱出に「10打以上」要することは珍しくありません。挑戦する姿勢も大切ですが、あまりにも時間がかかってしまう場合には、ピックアップしてバンカーの外から打つことも検討してみてください。
普段バンカーはなかなか練習できません。
最初のうちはバンカーに入ったら「練習」と捉え、前向きに挑戦していきましょう^^
⑨ パッティンググリーンでマークをしなかった場合
パッティンググリーンに乗ったボールはすぐに拾い上げましょう。ボールを拾い上げないと同伴者のパッティングの邪魔になります。
ただし、マークをしてから拾わないと「1打」のペナルティーが課せられます。グリーンに乗ったボールは「速やかにマークをして拾い上げる」、このクセをつけてください!
自分が打ちたいラインに「落ち葉」や「石」がある場合は取り除くことができます!
同伴者のプレー進行を確認しながらどかしましょう^^
⑩ ルースインペディメント
ルースインペディメントとは、「落ち葉」「石」「昆虫」などの自然物のことで、ボールの動きに影響しなければ、ペナルティーなしで取り除くことができます。
ボールがバンカーなど、どの場所にあってもこのルールは適用されますが、その行為によってボールが動いてしまうと「1打」のペナルティーが課せられます。
万が一ボールが動いてしまったら、元の位置に戻してから打ちましょう。
2019年のルール改正前までは、ルースインペディメントは「フェアウェイ」と「ラフ」に限られていました。
しかし改正後は「どの場所」でも処置ができます。
ルールを知っておくと、難しいショットも回避できてメリットが多いです^^
ゴルフのルール 【ゴルフ道具】
初心者が最初に知っておくべきゴルフ道具のルールは2つです。
- ゴルフクラブについて
- ボールについて
① ゴルフクラブについて
ゴルフクラブは「キャディーバックに14本まで入れていい」とルールで決まっています。
14本以上入れていることが1ホール目で分かった場合は「2打」のペナルティーが課せられ、2ホール目以降で分かった場合は「4打」のペナルティーが課せられます。
14本以上を入れてはいけませんが、14本以内なら何本でもOKです。
プライベートのゴルフで14本以上持っていたとしても、ペナルティーを受けることは少ないです。
ただし、ルールに沿ってプレーをした方が楽しいと個人的には思っています。
▼最初に揃えるゴルフクラブについては以下の記事で詳しくご紹介しています▼
② ボールについて
プレー中のボールは「OBなどで紛失した」時以外は、自由に交換することができません。
もし2打目やパターの時に違うボールを使った場合は「1打」のペナルティーが課せられます。ただし、カート道に跳ねてヒビが入ってしまい、プレーに適さない状態になった場合などには、交換することが可能です。その時はマークをしてボールを拾い上げ、状態を確認してから、新しいボールを定位置に戻してプレーを再開してください。
新しいホールに移り、ティーショットの時に新しいボールに変更することは、問題ありません。
【主なペナルティー】
プレー内容 | ペナルティー | 対応 |
空振り | なし | 打数としてカウント |
OB | 1打罰 | <ティーショットの場合> ・打ち直し ・特設ティー (ローカルルール) <2打目以降の場合> ・元の地点から打ち直し |
ロストボール | 1打罰 | 元の地点から打ち直し |
誤球 | 2打罰 | 打ったボールを戻し、 自身のボールを打ち直し |
池ぽちゃ | 1打罰 | ・池の入り口にドロップし再開 ・元の地点から打ち直し ※打てればペナルティーなし |
バンカーから 外にドロップ | 2打罰 | ドロップ地点から再開 ※バンカーから直接打つ場合は ペナルティーなし |
以上が初心者がまず最初に知っておくべきゴルフのルールでした。
プレー中は今回ご紹介した10個のルールを知っていれば、同伴者の迷惑になることはありません。
しかしなかなか最初から覚えきれないと思います。
ラウンド経験を重ねながら、少しづつルールを覚えていきましょう!
ゴルフスコアの数え方
ここで「ゴルフのスコアの数え方」をご紹介します!
ゴルフは18ホールをプレーして、どれだけ少ないスコアで回れるかを競うスポーツです。
ここで言う「スコア」とは、実際に打った回数の「打数」と、罰則を受けた「ペナルティー(打罰)」の合計数です。ゴルフ場では各ホールごとに「規定の打数」が定められています。規定の打数でカップインすると「パー」となり、18ホールのパーの合計が「72」となるのが一般的なコース設定です。
スコア=打数+ペナルティー数
スコアの数え方
各ホールは「ロングホール」「ミドルホール」「ショートホール」と距離の長さによって3種類に分かれます。
それぞれ規定の打数が違い、パーを基準に1打少なくカップインできれば「バーディー」となります。
逆に1打多く打った場合は「ボギー」となります。
打数 | ショートホール (パー3) | ミドルホール (パー4) | ロングホール (パー5) |
1打 | ・ホールインワン ・イーグル | ・アルバトロス ・ダブルイーグル | ・コンドル ・トリプルバーディー |
2打 | バーディー | イーグル | ・アルバトロス ・ダブルイーグル |
3打 | パー | バーディー | イーグル |
4打 | ボギー | パー | バーディー |
5打 | ダブルボギー | ボギー | パー |
6打 | トリプルボギー | ダブルボギー | ボギー |
7打 | カドラプルボギー | トリプルボギー | ダブルボギー |
8打 | +5 | ・ダブルパー ・カドラプルボギー | トリプルボギー |
ペナルティーがあった場合のスコア計算
ペナルティーが課せられた場合の「スコアの数え方」をご紹介します。
例1 ティーショットでOBを1回、打数が7回だった場合
答え:1ペナ+7打=8打
例2 2打目がOB、4打目のボールが見つからず、打数が7回だった場合
答え:2ペナ+7打=9打
例3 3打目が池ぽちゃ、バンカーから外にドロップ1回、打数が7回だった場合
答え:3ペナ+7打=10打
ペナルティーがあった場合は「打数」と「ペナルティーの打罰」を分けて、最後に合計すると計算が早くなります。プレー中に「あれ?今何打目だっけな?」と考え込んでいると、プレーの進行が遅れてしまうので、ホールアウト後に落ち着いてスコアを計算しましょう。
初心者のうちはスコアの計算に時間を要します。プレーファーストや、ショットに集中するために「スコアカウンター」を活用することをおすすめします^^
最初はルールが分からず、ペナルティーを課さずにスコア計算してしまうことがよくあります。しかし、正確なスコアを出さなければ自分のレベルも把握できません!
ゴルフのレベルアップのためにも、ルールを覚えることは大切です^^
【Q&A】ゴルフのルールについて
最後に、これまで「ゴルフのルール」について、初心者の方から質問を受けたことをQ&A形式でご紹介します!
- グリーンのカップに刺さっている旗竿は抜かなくてもいいんですか?
- 泥のついたボールはグリーン上以外でも拭いて平気ですか?
- 公式ルールとローカルルールの違いは何ですか?
グリーンのカップに刺さっている旗竿は、抜かないでパッティングしてもいいんですか?
はい、大丈夫です!
旗竿は抜いても抜かなくてもOKです。
パターの時は同伴者にその意思を伝えてから、パッティングしましょう!
グリーン上以外で泥が付いたボールを拭くことはOKですか?
「落球の勢いで食い込んだ際に付いた泥」は拭いてもOKです!
この時、同伴者を確認の意味で呼ぶ必要もありません。
ただし、その他の要因で付いた泥は拭き取れませんので、そのままプレーしましょう!
公式ルールとローカルルールの違いは何ですか?
公式ルールとローカルルールは別物です。
公式ルールは「R&A(英)」や「USGA(米)」のルールに準じ、ゴルフ規則として世界共通のルールです。
ローカルルールとは、「各試合」「ゴルフ場」「各コンペ」において主催者やゴルフ場側が特別に設定しているルールのことです。
初心者のうちはあまり深く考えず、今回ご紹介したルールを念頭に入れてプレーを楽しんでください^^
まとめ
今回は「初心者が最初に知っておくべきゴルフのルール」をご紹介しました。今回ご紹介したルールを知っておけば、同伴者に迷惑をかけることはありません。
ただしゴルフのルールは複雑で、なかなか最初から覚えることは難しいと思います。最初は少々の間違えなら気にしなくて大丈夫です。ラウンドを重ねて、少しづつ覚えていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!