ゴルフを始める時、最初にどんなクラブを何本揃えるかは重要です。
なぜならゴルフクラブにはさまざまな種類があり、揃えるクラブによって始めやすさが変わるからです。
しかし、「ゴルフクラブの役割」や「キャディーバックに何本入れていいのか」といったルールも含め、最初は分からないことが多いですよね。
そこで今回は、ゴルフを始めて「最初に揃えるゴルフクラブの順番」をご紹介します。
初心者が揃えるべきゴルフクラブの順番が分かれば、はじめてのゴルフクラブ選びもスムーズになり、ムダなくゴルフが始められます。ぜひ最後までお読みいただき、クラブ選びの参考にしてみてください!
それではスタートです!
- ゴルフクラブの種類と役割
- 初心者が最初に揃えるゴルフクラブの順番
- 初心者が最初に14本揃えない方がいい理由
ゴルフクラブの種類とそれぞれの役割
はじめに「ゴルフクラブの種類とそれぞれの役割」についてご説明します!
ゴルフクラブの種類は、「ウッド」「アイアン」「パター」の大きく分けて3つに分類されます。
ゴルフクラブが何本も必要なのは、飛距離を打ち分けたり、状況に応じてクラブを使い分けるためです。そのなかで、ゴルフは「最大14本」のゴルフクラブをキャディーバックに入れていいとルールで決められています。
- ドライバー:ウッド
- フェアウェイウッド:ウッド
- ユーティリティー:ウッド
- アイアン:アイアン
- ウェッジ:アイアン
- パター:パター
ドライバー:飛距離が一番稼げるクラブ
ドライバーとは
ドライバーは「ウッド」に分類され、「すべてのクラブの中で一番飛距離が出るクラブ」です。主にロングホールやミドルホールでのティーショットで使用します(女性の場合はショートホールでのティーショットにも使用する場合がある)。
特徴
ヘッドが丸みを帯びて大きく、すべてのクラブの中で全長が一番長いのが特徴です。フェース面が縦長のため、地面からのショットには適さず、ティーアップした状態から使用します。
※ティーアップできるのは1打目のみ
アマチュアの飛距離(ヤード)
性別 | 50% | 25% | 15% | 10% | その他 |
男性 | 200〜230 | 230〜250 | 180〜200 | 250〜280 | 150〜180 |
女性 | 150〜180 | 150以下 | 200〜230 | 230〜250 | 180〜200 |
ドライバーは遠くに飛ばせて気持ちいい!
ですが自分に合っていないと飛距離性のが発揮できません。
ドライバー選びはヘッド形状がポイントです^^
▼ドライバーの選び方は以下の記事で詳しくご紹介しています▼
フェアウェイウッド:芝の上から直接打てて飛ばせるクラブ
フェアウェイウッドとは
フェアウェイウッドは「ウッド」に分類され、「芝の上から直接打てるクラブの中で一番飛距離が出せる」クラブです。主にロングホールとミドルホールの2打目以降で使用します。
特徴
フェアウェイウッドはドライバーの次に全長が長く、ヘッドがドライバーと似た形状をしていますが、サイズが一回り小さいという特徴を持っています。
フェアウェイウッドはシャフトが長いため、傾斜が強いと芯に当てることが難しくなります。初心者は「打ちやすい」状況からフェアウェイウッドを使用しましょう。
アマチュアの飛距離(ヤード)
性別 | 3W | 5W | 7W |
男性 | 200〜230 | 170〜200 | 160〜190 |
女性 | 130〜160 | 120〜150 | 110〜140 |
フェアウェイウッドが打てるとコースで楽ですねえ^^
ただし初心者には難易度が高いクラブとも言えます。
フェアウェイウッド選びはシャフトの長さがポイントです!
▼フェアウェイウッドの選び方は以下の記事で詳しくご紹介しています▼
ユーティリティー:飛距離と方向性を兼ね備えた万能クラブ
ユーティリティーとは
ユーティリティーは「ウッド」に分類され、「フェアウェイウッドの飛距離性能と、アイアンの方向性を兼ね備えた」万能クラブです。主に飛距離を稼ぎ、方向をコントロールしたい2打目以降に使用します。浅いラフからある程度の飛距離を出したい時にも有効です。
特徴
ユーティリティーのシャフトはフェアウェイウッドよりも短く、ヘッドは「ウッド型」と「アイアン型」の2種類に分かれます。ユーティリティーはあらゆる場面で使用できるので、初心者に使い勝手の良い万能クラブです。
アマチュアの飛距離(ヤード)
性別 | 3UT | 4UT | 5UT |
男性 | 190〜210 | 170〜190 | 150〜170 |
女性 | 120〜150 | 110〜140 | 90〜120 |
ユーティリティーは万能クラブ!
そのメリットを活かすには「重さのバランス」が大切です^^
▼ユーティリティーの選び方は以下の記事で詳しくご紹介しています▼
アイアン:中間距離を打ち分けるクラブ
アイアンとは
アイアンはその名の通り「アイアン」に分類され、「中間距離を打ち分ける」ために使用するクラブです。主にカップまで残り180ヤード以内の場面(女性は130ヤード)から、ロングアイアン・ミドルアイアン・ショートアイアンの順に打ち分けていきます。
※ 飛距離は個人差があるためあくまでも一般的な目安としてご確認ください
特徴
アイアンはシャフトが「スチール製」と「カーボン製」の2種類があり、ヘッドの形状は「キャビティー」「マッスルバック」「中空」の3種類に分かれます。
初心者にとってロングアイアンの難易度は高く、シャフトが短くなるにつれてショットは安定します。グリーンまでの距離を確認して、クラブを選択することが重要です。
アマチュアの飛距離(ヤード)
性別 | 4番 | 5番 | 6番 |
男性 | 150〜180 | 140〜170 | 130〜160 |
女性 | 130〜160 | 120〜150 | 110〜140 |
性別 | 7番 | 8番 | 9番 |
男性 | 120〜150 | 110〜140 | 100〜130 |
女性 | 100〜130 | 90〜120 | 80〜110 |
コースではアイアンを一番多く使います!
それだけ重要なクラブです。
最初は初心者向きのヘッド形状を選びましょう^^
▼アイアンの選び方は以下の記事で詳しくご紹介しています▼
ウェッジ:アプローチとバンカーショットで活躍するクラブ
ウェッジとは
ウェッジは「アイアン」に分類され、グリーン周りから「短い距離を打つ」ために最適のクラブです。主に「100ヤード以内からのショット」「グリーン周りからの短いアプローチショット」「バンカーショット」で使用し、深いラフからの脱出にも有効です。
特徴
ウェッジはロフト角が40度から60度の間で「PW」「AW」「SW」の3種類に分かれます。ウェッジはフルショットするクラブではなく、小さなスイングで距離感を出すクラブです。
ゴルフはカップに近づくほど繊細さが求められ、ウェッジの精度はスコアに大きな影響を及ぼします。
アマチュアの飛距離(ヤード)
性別 | PW | AW | SW |
男性 | 70〜90 | 60〜80 | 50〜70 |
女性 | 50〜70 | 40〜60 | 30〜50 |
ウェッジはスコアメイクのキーポイントとなるクラブです!
最初はソール幅が広いタイプのヘッドがおすすめですよ^^
▼ウェッジの選び方は以下の記事で詳しくご紹介しています▼
パター:グリーン上でカップインさせるクラブ
パターとは
パターはその名の通り「パター」に分類され、「グリーン上でボールを転がしカップに入れる」ためのクラブです。パターはグリーン上で使用することがほとんどですが、ボールを浮かせる必要がないグリーン周りからのアプローチにも有効です。パターでのアプローチは、ウェッジが苦手な初心者には賢明な選択となります。
特徴
パターのヘッドは「ピン型」「マレット型」「ネオマレット型」「L字型」の4種類があり、ネック形状は「クランクネック」「ベントネック」「センターシャフト」の3種類に分かれます。
「パターを制するものはゴルフを制する」と言われるほど、パターはスコアに直結するクラブです。
パターは感性!とも言われます。
フィーリングの良い打ちやすいタイプを使ってください^^
▼パターの選び方は以下の記事で詳しくご紹介しています▼
初心者が最初に揃えるクラブの順番
それでは「初心者が最初に揃えるクラブ順番」をご紹介します!
先ほどもお伝えした通り、ゴルフクラブはコースで使える本数が14本までと決まっています。その中で各クラブをどのように揃えるかはゴルファーの自由です。
初心者は最初から14本揃える必要はありません。クラブセッティングはレベルによって変わります。
初心者がドライバーからパターまでをどのように「組み合わせる」か、種類と本数を男女別にご紹介します。
初心者のクラブセッティング【男性】
男性初心者のクラブセッティングは、「10本」のゴルフクラブを揃えることをおすすめします。
- ドライバー
- ユーティリティー (5UT)
- アイアン (5番〜9番)
- ウェッジ (PW・SW)
- パター
ドライバー (1本)
ドライバーはどのレベルでも「1本」揃えます。ドライバーをキャディーバックに入れないゴルファーはほとんどいません。「遠くに飛ばす」、これぞゴルフの醍醐味です。
ユーティリティー (1本)
ユーティリティーははじめに「5UT」を1本揃えましょう。フェアウェイウッドは全長が長いため、初心者が地面から直接打つのは難しいクラブです。
初心者のうちはドライバーとユーティリティーで飛距離を稼ぎましょう。あらゆる場面で使用できる万能さを活かし、距離の長いホールはユーティリティーで確実に前に進むことを目指します。
アイアン (5本)
アイアンは6本セットで販売されている「5番〜9番,PW」を揃えましょう。中間距離はこの6本で距離を打ち分けていきます。
初心者のうちは、ロフト角が少ないロングアイアン(5番と6番)は難しいです。はじめは7番以降のミドルアイアンとショートアイアンを優先して練習してください。
ウェッジ (2本)
ウェッジはアイアンセットに「PW」が入っているので、「SW」を1本単品で揃えましょう。よって、ウェッジは「PW」と「SW」の2本を揃えることになります。
SWはバンカーショットに適しているため、一般的にほとんどのゴルファーが揃えています。SWは初心者でも短い距離が打ちやすいので、コースでも使用頻度が高いクラブです。
パター (1本)
パターは「1本」揃えましょう。ゴルフ規則では、グリーン上で使用してはいけないクラブは限定されていません。しかしアマチュアの場合、ローカルルールでパター以外の使用を禁止しているゴルフ場が多いです。
芝を傷つけないためにもルールを守り、グリーン上では必ずパターを使いましょう!
初心者のクラブセッティング【女性】
女性初心者のクラブセッティングは、「8本」のゴルフクラブを揃えることをおすすめします。
- ドライバー
- ユーティリティー (5UT)
- アイアン (7番〜9番)
- ウェッジ (PW・SW)
- パター
女性のアイアンセットは5本
男性との本数の違いはアイアンのセット数です。女性用のアイアンセットは「7番〜9番・PW・SW」の5本セットで販売されていることが一般的です。
女性は体力的な問題からロングアイアンを打つことが難しいので、5番と6番が抜かれ7番からのセットとなります。
女性のウェッジは2本
ウェッジが最初から「PW」と「SW」の2本が揃っています。
ドライバー・ユーティリティー・アイアンセット・パターの4種類で合計8本を揃えると、女性が楽しくゴルフを始められるクラブセッティングとなります。
14本のクラブセッティング【一般的】
90切りを目指すようなレベルになったら、「14本」のクラブを使ってコースを攻略していきましょう。
一般的な14本の組み合わせをご紹介します。
- ドライバー
- フェアウェイウッド (3番・5番・7番)
- ユーティリティー (3UT・5UT)
- アイアン (5番〜9番)
- ウェッジ (PW・AW・SW)
- パター
女性の場合はアイアンが7番からのセットとすると、フェアウェイウッドとユーティリティーを各1本追加するケースが多いです。しかし上記はあくまでも一般的な組み合わせになります。
アイアンが得意な人はユーティリティーを中心に揃えたり、クラブセッティングは自由です。自分のスイングや、得意クラブに合わせてオリジナルの組み合わせを楽しんでいきましょう!
初心者がクラブを最初に14本揃えない方がいい理由
ここで「初心者がクラブを最初に14本揃えない方がいい理由」をご紹介します!
ゴルフクラブは「14本以内」であればどんな組み合わせにしてもOKです。
ただし、レベルによって必要本数は変わってきます。初心者のうちは10本or8本の組み合わせがおすすめとご紹介しました。その理由は3つあります。
- 手持ちクラブの練習量が増やせる
- コースでクラブ選択に迷わない
- 買い替えの費用が抑えられる
手持ちクラブの練習量が増やせる
初心者は練習量が大切です。その練習で手持ちのクラブが少なければ、1種類のクラブに対してより多くの練習ができることになります。
クラブは距離を打ち分けるために複数本揃えますが、初心者のうちは距離の打ち分けはアバウトでも問題ありません。それよりも、1つ1つのクラブの習得を優先し、確実に前に進むことを目指したほうが、コースで楽にプレーができます。
初心者は少ない本数で、集中的に練習していくことが上達の近道です。
- ドライバー
- 7番アイアン(女性は9番アイアン)
- サンドウェッジ (SW)
- パター
まずはじめに上記の4種類を重点的に練習してみてください!
パターは自宅でも練習できますよ^^
ゴルフ場でクラブ選択に迷わない
コースでは「残りの距離」や「打ってはいけない場所」などを考慮してクラブ選択を行います。初心者は次のショットに対して「このクラブで距離は合ってるかなあ…」などの迷いがつきものです。
しかしこのような迷いはミスショットに繋がる要因となります。そこで、キャディーバックにクラブが14本あるよりも、10本or8本の中から選べば迷いは減り、その分打つことに集中することができます。そしてショットの安定に繋がります。
買い替えの費用が抑えられる
ゴルフクラブはレベルによって適正が変わります。私も18年間ゴルフをやってきて、最初に揃えたクラブは現在1本も使用していません。
最初から自分に合ったクラブを14本揃えることは不可能に近く、レベルが上がった時に全て買い換えるのは、費用の負担が大きくなります。
特にフェアウェイウッドとユーティリティーの組み合わせは、経験を積んではじめてバランスが分かりますので、まずは小さく始めることをおすすめします!
【Q&A】初心者のクラブセッティングについて
最後にこれまで「クラブセッティング」について初心者の方から質問を受けたことをQ&A形式でご紹介します!
- クラブセッティングにおける重量フローとは?
- クラブはすべて同じメーカーがいい?
- ゴルフクラブのセット品で始めるのはどう?
クラブを揃える際に重量フローが大切と聞いたんですが、それはどういうことですか?
クラブセッティングは「全長が長いクラブから短くなるにつれて段々と重くしていく」ことが基本です。このことを「重量フロー」と言います。
そうすることでスイングのバランスが良くなり、ショットも安定します!
ユーティリティーとアイアンの重量も、ドライバーやウェッジとのバランスを考慮して揃えることが重要です^^
クラブはすべて同じメーカーで揃えた方がいいですか?
「このメーカーで揃えたい!」というこだわりがある人以外は、すべて同じメーカーで揃える必要はありません!
注意することは先ほどの質問でもお伝えした「重量フロー」と、それぞれのクラブが初心者に打ちやすいモデルかどうかです。
クラブを揃える時は、重さとそれぞれのクラブが自分のレベルに合っているかが、同じメーカーで揃えるよりも大切になります^^
ゴルフクラブのセット品で始めるってどうですか?
ゴルフクラブのセット品は必要なクラブがすべて揃い、重量フローも整っているので、初心者がゴルフクラブを揃える方法としておすすめのひとつです!
ただし、セット品は「万人向けではない」ということだけ頭に入れておいてください^^
初心者におすすめのセット品を2種類ご紹介しますので、参考にしてみてください!
キャロウェイ WARBIRD メンズ用10本セット
ゴルフを始めるには最適の1セット!
参考価格 ¥66,000前後
キャディーバックも付いたゴルフクラブ10本セット。
高性能なクラブが揃っていて、今後のレベルアップも視野に入れられます!
ブリジストン ツアーステージCL レディース用8本セット
女性初心者向けフルセット!
参考価格 ¥66,000前後
キャディーバックも付いたレディース用のゴルフクラブ8本セット。
初心者の女性にもやさしく打てる人気のセット品です!
▼初期費用を抑えるポイントについては以下の記事で詳しくご紹介しています▼
まとめ
今回は「最初に揃えるゴルフクラブの順番」をご紹介しました。ゴルフはレベルに合わせて揃えるクラブが変わります。
今回ご紹介したゴルフクラブの特徴と役割を頭に入れていただき、自分に合った本数と種類を揃えていきましょう。
ゴルフは楽しいスポーツです。楽しく小さく始めてみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!